
アドレナリン作動成分と抗コリン成分はどちらも自律神経に関係していて頭が混乱します

混乱しやすい範囲ですよね。まず、2種類の成分によって体にどのような変化が起こるのかを比べて、そこから成分名を紐づける方法を解説します。

覚えやすい紐づけ方があるんですか?

そうなんです。これから解説していきます
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- アドレナリン作動成分による体の変化
- 抗コリン成分による体の変化
- 2種類の成分を作用から見分ける方法
- 成分名の語尾やゴロを使った覚え方
- 正誤問題5問で注意したい入れ替え表現
アドレナリン作動成分と抗コリン成分で体はどう変わる?

アドレナリン作動成分と抗コリン成分は、どちらも自律神経に関係する成分です。ただし、体へ働きかける方法が異なります。
- アドレナリン作動成分:交感神経を刺激する
- 抗コリン成分:副交感神経の働きを抑える
試験問題では成分の分類だけでなく、その結果として体にどのような変化が起こるかを判断する必要があります。
アドレナリン作動成分による体の変化
アドレナリン作動成分は、交換神経を刺激するので
主に以下のような体の変化が起こります。
- 気管支が広がる
- 血管が収縮する
気管支が広がると、空気の通り道が確保され、呼吸が楽になります。
血管が収縮すると、血液が流れにくくなるため、出血を抑えることにつながります。
また、粘膜の充血を抑えるので、鼻の通りを良くする働きもあります。
正誤問題では、次の入れ替えに注意してください。
- 気管支拡張と気管支収縮
- 血管収縮と血管拡張
抗コリン成分による体の変化
抗コリン成分は、いわゆる「抗アセチルコリン成分」。
副交感神経から内臓へ情報を伝える物質がアセチルコリンです。抗コリン成分は、そのアセチルコリンの働きを抑えます。
副交感神経が働くと、例えば次のような変化が起こります。
- 胃液の分泌が促進される
- 瞳孔が収縮する
- 排尿が促進される
抗コリン成分はこれらの働きを抑えるため、上記とは反対の変化が起こります。
つまり、
- 胃酸の分泌を抑える
- 瞳孔が散大する
- 排尿しにくくなる

副交感神経による瞳孔の収縮が抑えられると、瞳孔は散大します。光が多く入るため、まぶしさや目のかすみにつながります。
排尿については、副交感神経による排尿促進が抑えられるため、排尿しにくくなります。
アドレナリン作動成分と抗コリン成分の違い
2種類の成分の違いを、正誤問題で必要となる範囲に絞って整理します。
| 比較項目 | アドレナリン作動成分 | 抗コリン成分 |
| 自律神経への働き | 交感神経を刺激する | 副交感神経の働きを抑える |
| 体の変化 | 気管支拡張、血管収縮など | 胃酸分泌抑制、瞳孔散大、排尿しにくくなるなど |
| 成分を見分ける手がかり | メトキ・ドリン・ゾリン・レフリン | ベラドンナ、ロートエキスなど |
問題を解く際は、次の順番で確認しましょう。
- 成分名の中心となるカタカナ部分を見る
- アドレナリン作動成分か抗コリン成分かを判断する
- その成分によって起こる体の変化を思い出す
- 問題文で反対の作用へ入れ替えられていないか確認する
アドレナリン作動成分は語尾で見分ける
どの成分がアドレナリン作動成分か?成分名を見分ける手がかりを今回紹介します!
結論「メトキ・ドリン・ゾリン・レフリン」をアドレナリン作動成分のまとまりとして覚えてください。
- メトキ:メトキシフェナミン、トリメトキノール
- ドリン:メチルエフェドリン、エフェドリン、プソイドエフェドリン
- ゾリン:テトラヒドロゾリン、ナファゾリン
- レフリン:フェニレフリン
成分名に「塩酸塩」が付いていて混乱する方もいると思いますが、その部分は無視して大丈夫です。カタカナ部分にだけ注目しましょう。
語尾を覚えるためのイメージ
以下のようなイメージで「メトキ・ドリン・ゾリン・レフリン」を覚えて下さい。

「メトキ」は、「気管支広げトキ」
「ドリン」は、エナジードリンクを飲んで元気になる人をイメージし、「ドリンク剤で交感アップ」と覚えます。
「ゾリン」は、無理な体勢でドリンク剤を飲む人をイメージし、「ゾリンク剤で交感アップ」とつなげます。
「レフリン」は、危険な飲み方をレフリーが止める場面から、「レフリーがストップ」と覚えます。
まとめると、次のひとまとまりです。
「メトキ・ドリン・ゾリン・レフリン=アドレナリン作動成分」
アドレナリン作動成分の正誤問題3問
問題1:メチルエフェドリン塩酸塩
問題:メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして、咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いる。
答え:正しい記述です。
判断語句は、「ドリン」と「気管支を拡張」です。
メチルエフェドリンには「ドリン」が含まれるため、交感神経刺激=アドレナリン作動成分として判断します。
今回の問題では、気管支を拡張して呼吸を楽にするという組み合わせになっているため、正しい記述です。
問題2:テトラヒドロゾリン塩酸塩
問題:
テトラヒドロゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させる作用を示すため、鼻粘膜症状の緩和を目的として配合されている場合がある。
答えは:記述は誤りです。
判断語句は、「ゾリン」と「血管拡張」です。
テトラヒドロゾリンには「ゾリン」が含まれるため、交感神経刺激成分です。
つまり、血管拡張ではなく血管収縮です。
「血管拡張」という語句を見つけたら、「血管収縮」との入れ替られていないかなと疑うとよいです。
問題3:メトキシフェナミン塩酸塩
問題:メトキシフェナミン塩酸塩は、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる。
答え:誤りです。
判断語句は、「メトキ」と「自律神経系を介するかどうか」です。メトキシフェナミンには「メトキ」が含まれるため、交感神経刺激成分です。
交感神経は、自律神経の一つです。そのため、「自律神経系を介して作用する」も正しい文章になります。
抗コリン成分はアセチルコリンとの関係で理解する
抗コリン成分は、アセチルコリンの働きを抑える成分です。
副交感神経とアセチルコリンの関係は、次のゴロで覚えましょう
「リラックスして、汗(アセ)をふく(副)」
副交感神経はリラックスしたときに優位になる神経です。それも一緒にゴロで覚えておいてください。
抗コリン成分を覚えるゴロ
抗コリン成分を覚えるゴロを用意しました。
「どんな臭いゴミもこりずにリサイクル。ヨーロッパスタイル、ぜっぴん」

このゴロでは、次の成分や成分名の一部をまとめて覚えます。
- ベラドンナ
- 臭化物
- 「サイクリ」を含む成分
- イソプロパミドヨウ化物
- ロートエキス
- 「ゼピン」を含むピレンゼピン
長い成分名を一つずつ独立して覚えるのではなく、一つの世界観と結び付けて思い出してください。
抗コリン成分の正誤問題2問
問題4:ロートエキス
問題文:ロートエキスには、縮瞳による目のかすみや排尿困難といった副作用が現れることがある。
結論:誤った記述です。
判断語句は、「ロートエキス」と「縮瞳」です。ロートエキスは抗コリン成分です。
抗コリン成分は、副交感神経を抑えるので、瞳孔の収縮を抑えます。そのため、起こる変化は縮瞳ではなく瞳孔散大です。
一方、排尿困難は、抗コリン成分による変化と一致しています。
問題5:ベラドンナ総アルカロイド
問題文:ベラドンナ総アルカロイドは、交感神経の働きを抑えることによって作用を発現する。
結論:誤った記述です。
判断語句は、「ベラドンナ」と「交感神経の働きを抑える」です。ベラドンナは抗コリン成分です。
抗コリン成分が抑えるのは、交感神経ではなく副交感神経の働き。「総アルカロイド」という言葉に惑わされず、まず「ベラドンナ」に注目してくださいね。
交感神経と副交感神経が入れ替えられているため、誤りの記述でした。
まとめ
アドレナリン作動成分と抗コリン成分を見分けるには、最初に体の変化を整理することが大切です。
アドレナリン作動成分は交感神経を刺激し、気管支拡張や血管収縮などの体の変化を起こします。抗コリン成分は副交感神経の働きを抑え、胃酸分泌抑制、瞳孔散大、排尿しにくくなる変化を起こします。
体の変化とそれぞれの成分名をゴロで定着させてください。

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