
漢方処方製剤って覚えるのが難しいですね。
名前だけじゃなくて体力中等以下とか中等以上とか、すぐ混乱します。

漢方は苦手な人が多いところです。でも実は、処方名の中にある『目印』を使うと、簡単に理解できるようになるおいしい範囲でもあるんです

簡単になるなら早く知りたいです!

今回は漢方が苦手な人でも暗記が簡単になるポイントを解説します。
動画で見たい方はこちら👇️
- 桂枝が入る漢方は基本的に体力下寄りと判断できる
- 漢数字入りの漢方は基本的に体力下寄りだが、例外もある
- 補・加味・瀉・虎・甘草から体力の目安を見分けられる
- 長い問題文でも、処方名の目印から誤りを判断する考え方が分かる
登録販売者試験の漢方は「処方名の目印」で解ける
登録販売者試験第3章では、漢方処方製剤が出題されます。
地域差はあるものの、漢方は一定数出題され、苦手意識を持つ受験者も多い分野です。
漢方の学習で大切なのは、すべての説明文を細かく丸暗記しようとするより、処方名に含まれる言葉から大まかな方向性をつかむことです。
特に試験では、「体力中等以下」「体力中等以上」「体力に関わらず」といった表現が正誤判断のポイントになり、よく出題されます。
図解提案:処方名の目印を「体力下寄り」「体力上寄り」「体力に関わらず」の3分類に分ける図にすると、全体像をつかみやすくなります。
桂枝入りの漢方は基本的に体力下寄りで考える
処方名に「桂枝」と書かれている漢方は、基本的に体力下寄りの人に使います。
桂枝はシナモンと関連づけて覚えるとイメージしやすいです。
シナモンティーやアップルパイに入っているシナモンは体を温めるイメージがありますよね。
桂枝も同じように体を温める働きをするんです。
体が冷えている→体力が弱っている人に適している
という流れで、桂枝が処方名にある漢方は体力下寄りに使うと理解してください!
試験では「体力上」「体力が充実している」といった表現が出てきたら、
誤りの選択肢として判断する手がかりになります。
桂枝という漢字が処方名に入っている漢方は例えば以下のようなものです。
桂枝湯、桂枝加朮附湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯など
細かい表現をすべて覚えるよりも、まずは「上か下か」を判別できるようにすることが重要です。試験では、この違いが分かれば解ける問題が多くでてきます。
桂枝茯苓丸は例外として押さえる
桂枝入りは基本的に体力下寄りですが、桂枝茯苓丸は例外です。
桂枝茯苓丸は婦人科領域で使う漢方で、比較的体力がある人に使います。
覚え方としては、「ブクブク丸」。
「ブクブク丸っこい」と聞くと体力がありそうなイメージができますよね。

漢数字入り・補・加味入りは体力下寄りで整理する
漢数字が入っている漢方も、基本的には体力下寄りで使うと考えてください。
漢数字は、配合されている生薬の数を意味することが多く、
複数の生薬を組み合わせ、弱っている体を強めていくという考え方から、体力下寄りに使うと覚えましょう!
ただし、漢数字入りには例外があります。
三黄瀉心湯、五苓散、十味敗毒湯
この3つは、数字入りであっても例外で体力下の人には使わないので、必ず覚えてください。
三黄瀉心湯の『瀉』という文字は体の中の毒を排泄促進していくという考え方なので、体力上の人に使います。(記事後半で解説します)
漢数字入りで体力下寄りとなる例は、次の通りです。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、六君子湯、七物降下湯、八味地黄丸、五積散、当帰芍薬散、十全大補湯
問題では長文を全部読むより「違和感」を探す
ここで、実際に過去問を解いてみましょう!

4の当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、名前が長く読みにくい処方ですが、試験では目印が分かれば十分です。「四」は手足、つまり四肢を体の逆から温めるという意味です。そのため、冷え症に関係しそうだとイメージできれば、問題が解けます。

問題では冷え性の人に不向きとされているので誤り記述だと分かりますね!
試験では、長い文章をすべて読むよりも、次のように考えると判断しやすくなります👇️
- 処方名の中に目印があるかを見る
- 体力上寄りか下寄りかを大まかに判断する
- 冷えなど、処方名からつながるイメージと説明文が合うかを見る
- 合わない説明があれば、誤りとして判断する
補・加味入りは「足りないものを補う」から体力下寄り
「補」や「加味」が入っている漢方も、体力下寄りで整理します。
加味には、プラスアルファする、補うという意味があります。
何かを補う…つまり何かが足りていないからです。
例として、次の漢方が挙げられます。
加味帰脾湯、加味逍遙散、十全大補湯、補中益気湯
加味帰脾湯では、「脾」がポイントになります。脾は脾臓の脾。
古くなった血液の細胞を壊し、それをきっかけに新しい血を作っていく役割と関連づけてください。実際に血を作っているのは骨髄ですが、漢方用語では「脾」を造血の意味合いでとらえるとされています。
覚え方としては、加味帰脾湯の「脾(ひ)」を「貧血の貧」(ひんの「ひ」)と結びつけます。問題文に「体力中等以下」「貧血」と出てきたら、加味帰脾湯を判断する手がかりになります。

瀉・虎入りは体力上寄り、甘草入りは体力に関わらずで判断する
「瀉」が入る漢方は、体力上寄りで使います。
体力上寄りは、「虚証・実証の考え方」でいうと実証にあたり、
体に毒がたまっていて体力はある状態です。
「瀉」は下剤を意味し、便として体の中の毒を排泄促進していくという考え方です。
そのため、「瀉」が入っている場合は、体力上寄りと判断しましょう。
また、「虎」も体力上寄りの目印です。虎は漢方や東洋医学では強さの象徴とされるため、虎が入っている漢方は体力強めの人に使うと結びつけます。
瀉・虎入りの例は次のようなものです。
五虎湯、白虎加人参湯、三黄瀉心湯、竜胆瀉肝湯
三黄瀉心湯には漢数字の「三」が入っています。
しかし、この場合は数字入りだから体力下寄りと考えるのではなく、「瀉」を優先します。
三黄瀉心湯は便秘傾向の人に使うものとして整理されており、体力は中等度以上です。
甘草入りは体力に関わらずと覚える
処方名に「甘草」が入っている漢方は、体力に関わらず使えると覚えましょう!
逆に、甘草が入っているのに体力上や体力下と書かれている場合は、その時点で誤りを疑うことができます。
甘草入りで体力に関わらずと整理する例は、次の通りです。
芍薬甘草湯、甘草湯、大黄甘草湯
ちなみに、甘草湯という漢方は甘草のみから構成される漢方という点が特徴です。
問題で「甘草湯は2種類の生薬からなる」といった内容が出た場合、甘草湯は甘草のみなので誤りと判断してください。
正誤問題では「処方名の法則」と「決め手の言葉」を組み合わせる
漢方処方製剤の問題は、文章が長く見えることがありますよね。
しかし、必ずしもすべての説明文を細かく読む必要はありません。
処方名にある目印から、明らかに誤っている部分を見つけて答えを導き出しましょう!

問題を解くためのポイントは以下の通り
- 甘草湯の「2種類の生薬からなる」とする説明は誤り
- 白虎加人参湯:虎入りなので体力上寄りなので「体力虚弱な人に使う」とする説明は誤り
このように、選択肢の一部だけでも誤りを判断できれば、正しい組み合わせに近づけます。
漢方が苦手な場合ほど、まずは「処方名の中の目印」を探す習慣をつけることが大切です。
まとめ
漢方処方製剤は、処方名の中にある言葉を手がかりにすると、体力上寄り・下寄り・体力に関わらずを判断しやすくなります。ただし、桂枝茯苓丸や三黄瀉心湯のような例外もあるため、目印と例外をセットで押さえることが重要です。
漢方は最初、はてしない難易度の高い分野に見えやすいです。しかし、処方名の法則性を押さえると、点が取りやすい分野に変わるはずですよ。

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