
皮膚、骨・関節、筋肉は第2章でかなり出やすい分野です。

初めて聞く言葉が多くて驚きました!しかも名前が似ているので覚えづらいです。

そうですよね。意外とつまづきやすい範囲なんですよね。でも試験に出る問題にはパターンがあるので、しっかり整理すれば点を取りやすいです!
- 皮膚の三層構造と、表皮・真皮・皮下組織の違い
- ケラチン、セラミド、メラニン、汗腺の頻出ポイント
- 骨・関節・筋肉で狙われる基本構造と引っかけポイント
皮膚には体を守る常在菌が存在する
まずは皮膚からのお話です。
皮膚の表面には、常に一定の微生物が存在しています。
「菌」と聞くと悪いものをイメージしがちですが、すべてが体に悪いわけではありません。皮膚には、外から雑菌が入り込まないように体を守る菌も存在しています。
たとえば、ニキビの原因菌として知られるアクネ菌も、もともとは体の表面に存在する菌です。体の環境が変わることで有害な影響を及ぼすことがありますが、菌そのものが必ず悪いというわけではありません。
試験では「人の皮膚の表面には常に一定の微生物が付着している」といった形で問われます。この内容は正しい記述として押さえておきましょう。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の三層構造
皮膚は大きく、表皮、真皮、皮下組織の3つの層からできています。
この三層構造によって、体の内部にある内臓などを守っています。一層だけではなく、複数の層で守っている点が特徴となります。

表皮は外側の層で、角質層と表皮細胞の層からなる
表皮は、皮膚のいちばん外側にある層です。
けがをしたときに、剥いても痛くないような表面部分をイメージすると分かりやすいです。
表皮は、角質層と表皮細胞の層からできています。
角質層は、皮膚の細胞の死骸が集まった部分です。この角質が毛穴に詰まったものが角栓です。
一方、生きている表皮細胞は、表皮の一番下の部分で新しく作られます。新しく生まれた細胞は、時間がたつと上へ押し上げられていき、古い細胞ほど外側へ移動していきます。
ケラチンは角質細胞、セラミドは細胞間脂質
表皮で特に重要なのが、ケラチンとセラミドの対応関係です。
角質層はケラチンでできた角質細胞とセラミドでできた細胞間脂質で構成されています。
ケラチンが出てきたら、角質細胞。
セラミドが出てきたら、細胞間脂質。
この組み合わせは頻出です。
覚え方は、音のつながりで整理します。
ケラチンと角質細胞は「か行」つながり。
セラミドと細胞間脂質は「さ行」つながり。
試験では、ケラチンと細胞間脂質、セラミドと角質細胞のように、対応を逆にした記述が出ることがあります。カタカナと漢字の組み合わせを、しっかり確認しておきましょう。
真皮は血が出て痛みを感じる層
真皮は、皮膚を剥いたときに痛みを感じたり、血が出たりする層です。
なぜ痛いのかというと、真皮には痛みを感じ取る知覚神経があるからです。知覚神経が「痛い」という情報を脳へ伝えます。
毛細血管も通っているため、真皮まで傷が達すると血が出ます。
また、真皮には線維芽細胞が存在し、皮膚を構成するコラーゲンのタンパク質を作っています。ここでのキーワードは「線維」です。
線維、知覚神経、毛細血管が出てきたら、真皮だと思いながら問題文を見てください。
『神(しん)経があるなら真(しん)皮』と「しん」つながりで覚えると確認しやすくなります。
皮下組織は脂肪細胞が集まるクッション
皮下組織は、内臓にダメージがいかないようにするクッションのような部分です。
クッションというと脂肪がイメージできますよね。
皮下組織は、脂肪組織または脂肪細胞が集まっているところです。
注意点として、「肥満細胞」と「脂肪細胞」を混同しないことが大切です。
皮下脂肪層を構成するのは脂肪細胞です。
肥満細胞は皮下脂肪の構成細胞ではなく免疫細胞の1つです。
混同しやすいので注意してくださいね。

メラニンと汗腺は試験で狙われやすい
皮膚の分野では、メラニン色素と汗腺もよく問われます。
どこで作られるのか、どのような種類があるのかを整理しておきましょう。
メラニン色素は表皮や真皮に沈着して皮膚の色をつくる
皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によって構成されています。
ここで重要なのは、「表皮や真皮」に沈着するという部分。
メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞で作られます。
皮下組織にメラニン色素があるという記述があれば、それは誤りです。
皮下組織は奥の方にあるため、そこに色素があっても肉眼では見えにくい、と考えるとすぐに覚えられます。

アポクリン腺はにおいの強い汗、エクリン腺は水分中心の汗
汗を出す汗腺には大きく2種類あり、アポクリン腺とエクリン腺。
試験の頻出ポイントです。
アポクリン腺は、においの強めな汗を出します。
体臭腺ともいわれ、油っぽい汗を出し、わきのしたなどの毛根部に分布します。
エクリン腺は、サラッとした水分を中心とした汗を出します。
全身に分布し、水分を外に出すことで体温調節に関わります。
試験では、アポクリン腺とエクリン腺の分布や役割を逆にした記述が出てきます。
全身に分布するのはエクリン腺。
「全身」の「全」の漢字の中に「エ」が見えますよね。
だから、エクリン腺を結びつけて覚えましょう。
立毛筋は収縮して鳥肌を起こす
毛根のまわりには、立毛筋という筋肉があります。
寒気や感情の変化などの刺激を受けると、立毛筋が収縮します。すると毛が立ち、毛穴が隆起する立毛反射が起こります。いわゆる鳥肌です。
立毛筋は「刺激によって収縮する」と覚えておきましょう。
骨は骨質・骨膜・骨髄・軟骨を整理する
次は骨格系のお話です。近年1題は出題されるようになったアツい範囲です。
骨というと、まずイメージするのは硬い本体部分だと思います。
この硬い部分を、骨質といいます。
骨は、骨質だけでできているわけではありません。
内部や表面、関節部分にも重要な構造があります。
骨の中心部には骨髄、表面には骨膜、関節部分には関節軟骨があります。
・骨質は、骨の硬い本体部分。体を支えたり、内臓を守ったりする役割。
・骨髄は血を作る場所で、赤血球などを作る造血に関わる。
・骨膜は、骨の表面をおおって骨を守る役割。
・関節軟骨は、骨と骨が接触したときのクッションのような役割。
骨の基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の4組織として整理しましょう。
3組織と書かれていたら誤りなので注意してください。

無機質は硬さ、有機質は強靭さを与える
骨組織の構成成分では、無機質と有機質の違いがよく問われます。
無機質は、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどで、
骨に硬さを与える役割があります。
有機質は、タンパク質や多糖類などで、
代表的なものとしてコラーゲンです。
有機質は骨に強靭さを与える役割があります。
👇️混同しやすいポイント
無機質は硬さを与える
有機質は強靭さを与える
硬さと強靭さは似ているので分かりづらいですが、
強靭さは「しなやかに動ける」ということです。
硬さとの違いを覚えておきましょう!
骨吸収と骨形成は成長停止後も続く
骨は、成長が止まった後も変化し続け、細胞の破壊や修復のサイクルは一生行われます。
つまり、骨吸収と骨形成は、成長が停止した後も行われます。
骨折が治ることを考えると理解しやすいです。
成長が止まった後も骨が修復されるから、
骨折は治っていきます。
筋肉は骨格筋・心筋・平滑筋の違いを押さえる
ここからは筋組織についてのお話です。
試験で重要な点は、「見た目」「自分の意思で動かせるか」「どの神経に支配されるか」
の3つの点です。
まずは、筋肉を見た目で分類したときの
横紋筋と平滑筋の違いから確認していきましょう。
横紋筋と平滑筋の区別は?
筋肉は見た目の違いから横紋筋と平滑筋に分類されます。
この部分は試験超頻出です!
横紋筋は、顕微鏡で見たときに
きれいな縞模様が見える筋肉です。
骨格筋と心筋は、ともに横紋筋に分類されます。
一方、平滑筋には縞模様が見られません。
内臓や血管などにあり、自分の意思とは関係なく
持続してなめらかに動く筋肉です。
よくあるひっかけ問題は「平滑筋は横紋筋である」
というような問題。
もちろん間違いの記述です。
骨格筋は随意筋、心筋と平滑筋は不随意筋

横紋筋はさらに2種類に分けられ、骨格筋と心筋に分けます。
骨格筋は、自分の意思で動かせる筋肉です。(力こぶなどをイメージしましょう)
自分で力を入れて体を動かせる、随意筋に分類されます。
骨格筋は運動神経からの命令で動きます。
運動神経は体性神経なので、骨格筋は体性神経支配の筋肉といえます。
一方、心筋と平滑筋は、自分の意思で動かせない不随意筋といいます。
心臓のドキドキを自分の意思で止められませんよね。
腸管などを動かす平滑筋も不随意筋です。
お腹が痛いとき、自分の意思だけで腸の動きを止められないことをイメージすると分かりやすいです。
不随意筋である心筋と平滑筋は、自律神経支配です。
随意筋との違いを整理しておいてくださいね。
腱について
筋肉の組織は、「筋肉の細胞」と「結合組織」からできているのに対して腱は「結合組織のみ」でできています。(腱の代表例としてはアキレス腱)
腱は、筋肉と骨を固定するための部分です。
腱の主な成分としてコラーゲンが関わりますが、
伸縮性はあまりありません。
アキレス腱が切れることを考えれば理解できますよね。
過去問では「逆になっていないか」を見る
皮膚、骨、筋肉の分野は、難しい言葉が多く見えます。
しかし、試験で問われるポイントはかなり似た形で繰り返されます。
特に大切なのは、対応関係が逆になっていないかを確認することです。
●ケラチンは角質細胞。セラミドは細胞間脂質
●皮下組織は脂肪細胞、真皮には線維芽細胞
●エクリン腺は全身に分布、アポクリン腺はわきの下などの毛根部
●無機質は硬さ、有機質は強靭さを与える
●骨格筋は随意筋。心筋と平滑筋は不随意筋
●随意筋は体性神経支配、不随意筋は自律神経支配
誤っているものを選ぶ問題では、
正しい記述を深く考えすぎるよりも、
まず明らかな間違いを探すことが大切です。
答えが出たら、他の選択肢に時間をかけすぎない意識が試験では重要です。
まとめ
皮膚、骨・関節、筋肉は、登録販売者試験第2章で頻出の分野です。
カタカナ用語が多いため難しく見えますが、問われるポイントはかなり決まっています。
皮膚では、表皮・真皮・皮下組織の違いを整理し、ケラチンとセラミド、メラニン、汗腺の対応関係を押さえることが重要です。
骨では、骨髄が造血を行うこと、軟骨がクッションとして働くこと、無機質と有機質の役割を区別しましょう。
筋肉では、骨格筋・心筋・平滑筋の分類が中心です。横紋筋、随意筋、不随意筋、体性神経支配、自律神経支配をセットで覚えると、引っかけ問題に対応しやすくなります。

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