
第3章の漢方が苦手なので、試験に出やすい範囲から勉強したいんですけど、どこがいいですか?

第3章の序盤で出るかぜの漢方がおすすめです!
ここでつまずくと、漢方すべてが苦手になってしまうので、必ず押さえてほしいです。
この記事でかぜの漢方をマスターしてくださいね!
・かぜの漢方の理解と暗記法
・麻黄の発汗作用と交感神経への働き
・キーワードから正解を導く方法
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登録販売者試験で「麻黄配合のかぜの漢方」が重要な理由
登録販売者試験の第3章では、「漢方処方製剤」が重要テーマとして出題されます。
中でも「かぜの漢方」は、第3章の序盤に出てくることがあり、ここで迷うとその後の問題にも影響しやすい分野です。
だからこそ、最初からすべてを細かく覚えるよりも、まずは出題されやすい分野を得意にすることが大切です。
試験の頻出ポイントとして、
麻黄が配合されている「かぜに使う漢方」があります。
麻黄が入っているかぜの漢方の代表例は、麻黄湯・葛根湯・小青竜湯の3つです。
まずはこの3つを押さえるだけでも点が取れるようになります!
代表的な麻黄配合のかぜ漢方は、次のように整理できます。(他の漢方は後半で解説)
麻黄湯:「節々が痛い」がキーワード
葛根湯:「感冒の初期、汗をかいていないもの」がキーワード
小青竜湯:「薄い水様の痰」がキーワード
試験では、説明文を最初から最後まで丁寧に読み込むより、決め手になる言葉を拾うことが重要です。
「節々が痛い」「汗をかいていない」「薄い水様の痰」のような表現が出たら、対応する漢方をすぐに結びつけられるようにしておきましょう。
麻黄の基本作用:発汗作用と交感神経への働き
漢方の役割を覚えるために、まず麻黄を理解しましょう。
麻黄の働きのポイントは「汗を出す働き」と「交感神経を刺激する働き」です。
麻黄の「麻」は、麻痺の「麻」。

麻婆豆腐を食べたときに舌がビリビリする感覚をイメージすると、「麻」という字の印象が残りやすいですね。
麻黄は、汗とともに体の毒、痛みの原因物質、余分な熱を外に出してくれます。
つまり、痛みを取ったり、腫れの原因物質を外に出す、熱を外に出す、といったイメージで整理してください。かぜで熱が高いときに、汗とともに熱を外へ出す。
この流れを理解しておくと、麻黄がかぜ薬に関係する理由がつかみやすくなります。

麻黄は交感神経を刺激し体に影響を与える
先ほど「交感神経を刺激する働き」とお伝えしました。
交感神経ってなんだけ?とならないように、ここで解説します。
漢方の理解につながるので、必ず押さえましょう。
交感神経は「頑張るコンディション」を作る神経
交感神経は、自律神経の一部です。
自律神経は、脳から内臓に命令を伝える電線のようなもの。
例えば、心臓のドキドキは、自分の意思で自由に止めることができませんよね。このように、自分の意思とは関係なく内臓に信号を伝えるのが自律神経です。
交感神経は、緊張状態に対応するための神経です。
つまり、頑張るコンディション、働くときにエネルギーを送るための神経です。
反対に、副交感神経は休むためのコンディションを作る神経です。

交感神経と副交感神経は、どちらか一方だけが働くのではなく、バランスを取りながら働いています。
興奮しているときは交感神経が強め、休んでいるときは副交感神経が強め、というイメージです。
交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキだと考えましょう。
交感神経が優位になると、戦うコンディションを作ります。瞳孔は大きくなり、心拍数は増加し、気管支は広がります。
麻黄はこの交感神経の働きを活発にするため、気管支を広げる一方で、心臓や体に負担がかかるという特徴があります。
麻黄を含む漢方処方製剤の覚え方
麻黄を含む漢方処方製剤は複数あります。
試験で思い出すきっかけになるように、ゴロで整理しました!
【ゴロ】
「麻黄は、かっこつけたごますりキャラ
自分を竜神といってしまう、よくわからないキャラ」

| ゴロ | 対応する漢方 |
| かっこつけ | 葛根湯、葛根湯加川芎辛夷 |
| ゴマすり | 五積散、五虎湯 |
| キャラ | 麻杏甘石湯 |
| 竜 | 小青竜湯 |
| 神 | 神秘湯 |
| よくわからないキャラ | 薏苡仁湯 |
「麻」が入っている麻杏甘石湯は、名前から麻黄を連想しやすい漢方です。
五積散はかぜ薬として使えるだけでなく、
婦人科領域でも使い、月経不順を整えることに加えて、
風邪をひいている方に優しい薬です。
五虎湯は咳止めで使う漢方です。
少し変わった覚え方ですが、問題文で名前を見たときに「これ、麻黄が入るものだった」と思い出すきっかけになります。
また、OTCの漢方では麻黄が入っているものには全て甘草が入っていると覚えておきましょう。甘草の有無を聞いてくる問題もよく出題されます。
かぜの漢方はキーワードで見分ける
かぜの漢方は丸暗記しようとすると
混乱しやすい分野です。
試験では、漢方に結びつくキーワードを
拾うだけで点になる問題が多く出題されます。
そのキーワードを紹介していきます。
麻黄湯は「節々が痛い」で判断する
麻黄湯は、体力充実(上より)の人に使う漢方です。
麻黄が入っているため、体に負担がかかるイメージと結びつけると、体力が上寄りであることを理解しやすくなります。
試験でのキーワードは「節々が痛い」です。
このキーワードは麻黄湯だけの目印として押さえておきましょう。
葛根湯は「感冒の初期、汗をかいていないもの」がキーワード
葛根湯も麻黄が入っているかぜの漢方です。
キーワードは「感冒の初期、汗をかいていないもの」です。
汗をかいていないから熱が体にこもります。
葛根湯は「汗をかかせて熱を外に出す」とイメージして覚えましょう。
小青竜湯は「薄い水様の痰」で見分ける
小青竜湯も麻黄が入っています。
ただし、麻黄の含有量は少量なので、体力は上ではなく「下寄り」の人に使う漢方です。
小青竜湯のキーワードは「薄い水様の痰」です。
覚え方は「青い薄い水」。
試験問題では、説明文全体を熟読するよりも、まず「薄い水」というキーワードを拾うようにしてください。「薄い水は青だったな、小青竜湯が正解だな」と考えればOKです!

半夏厚朴湯は甘草を含まない
半夏厚朴湯は咳や痰に使う漢方です。
試験重要ポイントは、甘草が入っていないこと。
甘草を配合することによって薬効が低下する特徴があるためです。
半夏厚朴湯の症状のキーワードは「のどの違和感」「のどのつかえ感」。
覚え方は「半分ゲーってしそうな症状」。
半夏厚朴湯の「半夏」から「半分ゲー」を連想し、甘くないから甘草を含まない、のどのつかえ感に有効、とまとめて覚えると印象に残りやすくなります。
麦門冬湯は「咽頭の乾燥感」で覚える
麦門冬湯は、咳などに使われる漢方です。
重要キーワードは「咽頭の乾燥感」。
覚え方は「冬は乾燥の季節」で覚えましょう。
麦門冬湯の「冬」と乾燥感を結びつけておくと、問題文で「乾燥感」を見たときに反応しやすくなります。
| 漢方名 | 決め手になるキーワード | 覚え方 |
| 半夏厚朴湯 | のどの違和感、のどのつかえ感、甘草を含まない | 半分ゲーってそう、甘くない |
| 麦門冬湯 | 咽頭の乾燥感、乾燥感 | 冬は乾燥の季節 |
その他のかぜ漢方で押さえる試験ポイント
ここでは、得点につながりやすい、柴胡桂枝湯、桂枝湯、香蘇散、小柴胡湯を整理します。
| 漢方名 | 試験で見るキーワード・判断ポイント |
| 柴胡桂枝湯 | かぜの中期以降。初期なら誤り |
| 桂枝湯 | 汗が出るもの |
| 香蘇散 | 血の道症 |
| 小柴胡湯 | 白苔 |
柴胡桂枝湯は、かぜの中期以降に使う漢方です。「柴胡」が入っているかぜ薬は、かぜの最後の方に使うと覚えておくと問題が解きやすくなります。
したがって、「かぜの初期」と出てきた場合は誤りと判断します。
桂枝湯は「汗が出るもの」と結びつけます。
桂枝はシナモンです。
シナモンティーのように体を温めるイメージを持つと、
汗が出て冷えている体を温めるという流れで暗記できますね。
香蘇散は、「血の道症」がキーワード。
白苔と出てきたら小柴胡湯です。
キーワードを覚えれば得点源になるので、必ずマスターしてください!
まとめ
かぜの漢方を攻略するには、まず麻黄が入っているか、いないかが試験の頻出ポイントです。
麻黄は発汗作用によって余分な熱を外に出すイメージで理解し、さらに交感神経を刺激して気管支を広げる一方、心臓や体に負担がかかる点も押さえます。
試験では、漢方名を丸暗記するのではなく決め手になるキーワードに注目しましょう。

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