登録販売者試験|殺菌消毒成分の作用と見分け方を基本問題6問で攻略

受講生
受講生

殺菌消毒成分、似ている名前で覚えにくいです

みやっち
みやっち

そうですよね。名前が似ていて、何が何だか分からなくなりますよね。

受講生
受講生

ベンザルコニウムとベンゼトニウムも似ていますし、全部細かく覚えないと解けないんですか?

みやっち
みやっち

大丈夫です。登録販売者試験では、問題文に書かれた作用と、成分名に共通する部分を確認すれば解けます。今回は基本問題6問を使って、問題文のどこを見れば正解できるかを解説します!

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この記事を書いた人

執筆・編集:ズルい!合格法編集部

本記事から学べること

・殺菌消毒成分の基本作用
・石けんと併用するときの注意点
・「~ニウム塩化物」の覚え方とカルプロニウム塩化物の見分け方
・選択問題を消去法で解く手順

殺菌消毒成分は「細菌等の微生物への作用」で判断する

口腔咽喉薬や含嗽薬に配合される殺菌消毒成分は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたり感染防止・抗菌作用する目的で使われます。

代表例として、次の成分があります。

・セチルピリジニウム塩化物
・デカリニウム塩化物
・ベンゼトニウム塩化物
・ヨウ素系殺菌消毒成分
・クロルヘキシジン

試験では、成分名と作用の組み合わせが正しいかを問われます。まず問題文の中から、作用を示す語句を探しましょう。

「微生物を死滅させる」「増殖を抑える」「細菌による感染を防止する」などは、殺菌消毒成分を判断する手がかりです。

一方、「喉の粘膜を刺激から保護する」「喉の腫れを鎮める」などは別の役割です。このような表現が殺菌消毒成分と組み合わされていたら、作用の入れ替えを疑います。

殺菌消毒成分には、次のように「〜ニウム塩化物」が付くものがあります。

・ベンザルコニウム塩化物
・ベンゼトニウム塩化物
・セチルピリジニウム塩化物
・デカリニウム塩化物

登録販売者試験では、「~ニウム塩化物=殺菌消毒成分」とまとめて覚えて大丈夫です。問題文で「〜ニウム塩化物」を見つけたら、まず殺菌消毒成分を思い出しましょう。

ただし、カルプロニウム塩化物は例外です。発毛効果を期待して使われる成分なので、「カルプ=スカルプケア」と分けて覚えます。

試験では次の2段階で確認しましょう。

1. 「~ニウム塩化物」から殺菌消毒成分を思い出す
2. カルプロニウム塩化物だけは「カルプ=スカルプケア」で発毛効果に結びつける

殺菌消毒成分は、細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたりする成分です。しかし、ウイルスに対しても有効とは限りません。

登録販売者試験では、「〜ニウムはウイルスに無効」とまとめて覚えて大丈夫です。

「~ニウム塩化物=殺菌消毒成分」と覚えたうえで、「ただしウイルスには無効」までセットにしておきましょう。

ここからは、殺菌消毒成分の作用や使用上の注意を基本問題6問で確認します。それぞれの問題で注目する語句と、誤った記述を見抜く方法を順番に解説します。

問題1:デカリニウム塩化物の基本作用

問題:デカリニウム塩化物は、細菌の微生物を死滅させたり、その増殖を抑える成分として配合されている場合がある。

答え:○

見る語句は、「微生物を死滅」「増殖を抑える」です。

デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分です。問題文の作用も殺菌消毒成分の説明と一致していますね。

問題2:デカリニウム塩化物は喉の粘膜を保護するか

問題:デカリニウム塩化物は、喉の粘膜を刺激から保護する成分として配合されている場合がある。

答え:×

見る語句は「喉の粘膜を刺激から保護」です。

デカリニウム塩化物の目的は殺菌消毒です。喉の粘膜を刺激から保護する成分ではありません。

問題3:ベンゼトニウム塩化物と石鹸

問題:ベンゼトニウム塩化物は、石鹸と併用すると効果が低下するため、石鹸をよく洗い落としてから使用するべきである。

答え:○

見る語句は、「ベンゼトニウム塩化物」と「石鹸との併用」です。

ベンゼトニウム塩化物は殺菌消毒成分です。石鹸と一緒に使うと、殺菌消毒効果が低下します。石けんで洗浄した後に使用する場合は、石鹸を十分に洗い流す必要があります。

登録販売者試験では、「殺菌消毒成分は全般的に、石けんと併用すると効果が低下する」とまとめて覚えて大丈夫です。ベンザルコニウム塩化物か、ベンゼトニウム塩化物かを細かく分けるのではなく、共通点として押さえましょう。

問題4:デカリニウム塩化物の配合目的

問題:デカリニウム塩化物は、芳香による清涼感を目的として用いられる。

答え:×

見る語句は「清涼感を与える」です。

デカリニウム塩化物は、細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたりする殺菌消毒成分です。清涼感を目的とする成分ではありません。

成分名だけで判断するのではなく、「配合目的が殺菌消毒と一致しているか」を確認しましょう。

問題5:カルプロニウム塩化物との混同

問題:カルプロニウム塩化物は、頭皮における抗菌作用を期待して用いられる。

答え:×

見る語句は「カルプロニウム塩化物」と「抗菌作用」です。

カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる成分です。

覚えるときは、「カルプロニウムの『カルプ』からスカルプケアを連想する」と、発毛効果に結びつけやすくなります。

問題6:喉の腫れを鎮める成分を消去法で選ぶ

問題:次の選択肢で示される成分のうち、喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられるものはどれか。

1. デカリニウム塩化物
2. クロルヘキシジングルコン酸塩
3. トラネキサム酸
4. クロルヘキシジン塩酸塩
5. ベンゼトニウム塩化物

※2019年度 関西広域連合・福井 登録販売者試験出題内容

答え:3. トラネキサム酸

見る語句は、「喉の腫れの症状を鎮める」です。

この問題で探すのは、殺菌消毒成分ではなく抗炎症成分です。トラネキサム酸は、喉の腫れなどの症状を鎮めることを目的として用いられます。

選択肢を最初から一つずつ細かく考える必要はありません。殺菌消毒成分を先に消していきましょう。
以下のように正解を導いてみてください。

・1のデカリニウム塩化物は「〜ニウム」殺菌消毒成分なので消す
・2のクロルヘキシジングルコン酸塩は殺菌消毒成分なので消す
・4のクロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分なので消す
・5のベンゼトニウム塩化物は「〜ニウム」殺菌消毒成分なので消す

残るのは3のトラネキサム酸です。

このように問題文の目的を確認し、明らかに違う成分を消去して正解を絞ることが合格への近道です。

「~ニウム塩化物」以外にも、登録販売者試験では成分名の一部から作用を見分けられるカタカナがあります。似た成分名をまとめて整理したい方は、登録販売者試験第3章のカタカナ成分の覚え方も確認してください。

殺菌消毒成分の問題は、成分名と配合目的をセットで判断すると解きやすくなります。

・デカリニウム塩化物とベンゼトニウム塩化物は殺菌消毒成分
・「微生物を死滅させる」「増殖を抑える」などは殺菌消毒成分の判断語句
・登録販売者試験では、殺菌消毒成分は全般的に石鹸との併用で効果が低下すると覚える
・「~ニウム塩化物=殺菌消毒成分」で覚え、「カルプロニウム」は例外

カタカナを丸暗記するのではなく、まず問題文の目的を確認し、合わない成分を消去する練習を繰り返しましょう。

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